【1月14日中央区湊にオープン!「流石 はなれ」 その蕎麦打ちの佇まい所作に酔いしれた 】
粉に水を加えこねる。
ぼそぼそしていたものがまとまる。
まるで陶芸の土のように練り上げるかと思っていたらすかさず伸ばす。
最初は丸く、徐々に四角に変形して行く様は見事。
打粉を使い生地を折りたたむ。
蕎麦包丁で切る。
ゆっくりではあるが一定のリズムで切る。
柔らかく握れる程度にまとめたら専用の箱に並べて行く。
白衣に雪駄で流れるように行われるその所作はまるで茶道のお点前。
「銀座にある蕎麦の名店『流石』が新店をオープンするので行きませんか?」
と敬愛するやまけん氏よりメールをいただいた。
聞けば中央区湊であるとのこと。
お、中央大橋渡ってすぐだな。
湊は隅田川の西側に位置し戦災から免れたため古い町並みが比較的残っていた地区だったのですが、バブルの時に地上げにより風情ある町並みが変化してしまったのが何とも残念。
その湊の何とも分かりづらい場所にオープンしたのが流石はなれ。
うん、はなれってのはいいね。
繁華街から一つ離れた駅はおススメ。
ここ中央区湊は銀座のお隣。
私がかつて住んでいた池尻大橋なんてのも渋谷のお隣で楽しい店が数多くある街。
蕎麦粉は全てここで挽かれるのですが何と石臼挽き!
「ちょっとやってみます?」
と矢守さん。
石臼挽きこそが最高で機械は駄目なのでは無くそれぞれに良さ(メリット)があるとのこと。
だけどこの石臼にはこだわっていきたいと若き蕎麦職人の矢守はにこやかにお話しされていました。
コースは全ておまかせのみ。
丁寧に酒蒸しされ肝がねっとりと旨い。
ふふふふふと思わず笑みがこぼれた一品。ここまでで3合はお酒飲めます。
しかし…残念なのがお酒が飲めないこと。
「ゆったりと過ごして欲しいお店にしたいんですよ」と料理長の五十嵐さん。
錦糸町「井のなか」の初代料理長だった方。
気持ちがぎゅっと込められた料理をいただいている目の前で蕎麦が打たれます。
十割蕎麦とは全く思えません。
「その蕎麦そのままつまんでみてください」
えええっ?生で?
これがまた舌の上でとろけ鼻腔に蕎麦の香りが抜けて行く。
うーん、よく蕎麦につゆをつけずにいただいたりしますが生蕎麦とは…
実は私たちが入店してからずっと焼き台の上にありました。
弱火で炙られエリンギの水分が抜かれ旨みが凝縮したものになっております。
まるで一夜干のようだ!!
先ほどからかつお出汁の良い匂いがしております。
スッポン!?
えええええーーースッポン!!
温かいかけ汁につかった蕎麦はもっちりとした弾力に溢れ喉越しよりも、噛み締める喜びを与えてくれます。
それにしてもスッポンとは…
このざらつきは蕎麦の表面積を大きくし香りをより高めるのに一役かっております。
蕎麦はたっぷりとつけ汁にはつけないでちょんと…
これで一気にすすりあげるってえと。
こりゃたまらない旨さ!
甘いとも違うな最初に生でいただいた時の蕎麦が持つ香りを固めたかのような旨さです。
同行した方々からも驚嘆の声が上がります。
予約制で昼は4千円から夜は8千円。
この価格は凄く安い。
料理はおまかせながらいかようにも相談に応じるとのこと。
お酒も日本酒はもちろんだけどワインもあるそうです。
えーとどんなワインがいいのだろう?
白はもちちろんなのだろうけど赤だったら?ロワールの軽いやつとか?
愛情あふれるやまけん氏のエントリはこちらを是非ともご覧ください。
銀座の奥座敷とも言える湊にこうした店が出来たのはホントに嬉しい。
面白いことに蕎麦の実を熟成させたものにも挑戦中だとか。
おおお、それだと一年中あらゆるタイプの蕎麦が楽しめるではないですか!!
次回はお酒をいただいてみたいな。
お昼のコースだったけど頭の中では3合ぐらい飲んでいますからね。
流石 はなれ
東京都 中央区湊3-13-15
03-6228-3870
昼:12時~14時
夜:18時~20時半 (日・祝 休み)
コースはお任せのみ 昼4000円~、夜8000円~ どちらも要予約 )
予約があれば日・祝日も営業可能なこともあるとのこと。
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